DJ: 今回は、尼崎市の更生保護活動を紹介する、5回目の放送となります。そこで尼崎地区 更生保護女性会の 堀 典子会長に お越しいただきました。
堀: こんにちは、よろしくお願いします。
DJ: 先ず、更生保護女性会は どのような会ですか。
堀: 女性の持つ温かさや細やかさ、誰もが持っている善意の心を生かして、一人ひとりが人として尊重される社会、だれもが心豊かに生きられる社会を目標に、活動しています。会員が住む地域で、犯罪や非行から立ち直ろうとする人たちを支え、非行を生まない町づくりに向けて活動しています。「ほっとけない」という、ちょっとお節介な気持ちが 活動の原点です。
子どもたちをめぐる状況に心を痛める事が多い昨今、子どもたちの健やかな成長を願って、地域の課題に沿った活動が行われています。更生保護女性会の活動を通して、近頃 弱くなったと言われている人と人とのつながり、地域の絆が回復し、深まる一助になれば大変うれしいことです。
更生保護事業が十分な成果を上げるためには、地域社会の人々の積極的な 協力が欠かせません。
DJ: そうですよね。ところで更生保護女性会というのは、全国的な団体ですか。
堀: はい、そうです。進んで更生保護に協力するボランティア団体で、全国各地で約17万人の会員が活動しています。昨年12月に結成65周年を迎えました。尼崎地区では、直近5年間の活動記録を、記念冊子として出させて頂きました。尼崎地区更生保護女性会の事を広報出来たかなと、思っています。このような機会を与えて頂きましたことを、感謝しております。
DJ: 今日は記念誌をお持ちいただきました。素敵な冊子に仕上がっていますね。
堀: ありがとうございます。ところで7月と8月に、保護司さんがこの番組に出演されましたね。
DJ: はい、様々な活動をご紹介いただきました。
堀: 尼崎市の場合、男性保護司の奥様が更生保護女性会の会員になっています。 兵庫県内には、38地区に更生保護女性会があります。尼崎地区には 現在 120名 の会員がいます。尼崎地区は阪神ブロックに属し、西宮、芦屋、伊丹、川西、宝塚の各地区と協力し、年1回、ブロック研修会を開催します。担当地区の会員がテーマを選び、安心、安全な地域社会作りに寄与するため、地域を越えて研鑽に励み、交流を重ねています。
DJ: 県下の様々な地区の方との情報交換も有意義ですね。
堀: はい。県理事会や、各地区理事会、それから行事の折は、御歌で始まるんですよ。
♫ ~きずつきしこころの子らを~いだきよする~母ともなりて~いつくしまなん(む)
昭和34年9月 更生保護制度施行五十周年にあたり当時の皇后陛下(香淳皇后)より更生保護関係者に賜った御歌です。
DJ: そうですか。優しさが伝わってきます。
堀: 具体的な活動内容を紹介します。身寄りのない方が仮出所した後に利用する、更生保護施設があるのですが、年に2回訪れ、ディナーサービスとして、手作りのおふくろの味を楽しんでもらっています。更女会員が真心を込めて作った料理を喜んでいる、とお礼の言葉をいただき、一日も早く更生してほしい、と願っています。
毎年9月には、尼崎センタープールで開催される 大庄祭りで、バザーをします。 出品する品物は、保護司や近隣の方々のご厚意で集まったもので、たくさん寄せられます。日用雑貨、手作り品、新品の肌着や洋服などを、感謝の気持ちを持って販売し、有効に使わせていただいております。
それから、県女性連盟の 「いきいき助成事業」として、市立小学校4校の 子どもクラブにお邪魔し、『楽しくお手玉をする会』を 年間30回ほど 実施しています。下校時に家族が不在だったり、忙しい家庭の児童の遊び相手として、『近所のお節介おばさん』 たちが、活動しています。 子どもたちは、昔の遊びを通して、人を思いやる心や礼儀、そして チームになって競い合うことで、つながりの楽しさを知ります。 私たち更女会員も、子ども達から元気をもらっています。 今は、コロナの影響で、活動は止まっています。 先日、お手玉、折り紙、文房具、などをプレゼントしました。 コロナ禍が終息したら、また小学校に出向きたいと願っています。
DJ: 様々な場所で活動しておられることがよくわかりました。ありがとうございました。
堀: 本日は、放送の機会をいただきまして ありがとうございました。