みなさんこんにちは。イルカ兄さんです。前回保護司の仕事について少し話を展開しました。そこで、保護司になったらどんなことができるんだろうということを強く思うようになりました。私はBBS会員なので、これから保護司を目指すのにぜひ知っておきたいなと思っています。さて、本日はそんな保護司の仕事の中身についてお話をお伺いすることができました。な、なんと現在保護司歴30年のベテランの方です。では中の人お願いいたします。
皆さんこんにちは。尼崎市保護司会の中の人です。保護司になってできることは、ずばり色々な人と出会えるということです。社会的にしっかり更生した人や、そうではなく再犯をして刑務所に戻ってしまった人、それらを支える人など様々です。もちろん同じく保護司として働くメンバーとの出会いは非常に大切です。
どなたか印象に残っている人はいらっしゃいますか?
対象者の中に、Aさんという40代くらいの女性の方がいらっしゃいました。
たしか矯正施設で1年半くらい過ごし、仮出所をした人です。私の役割は、その方の職探しのサポートをすることでした。
具体的にどのような事をされましたか?
具体的には、就職時のヒアリングと、就職活動中の相談や日程調整、就職した後のアフターフォローです。面談の中で、語学を活かしたいということを聞き出し、こちらでコールセンターの求人を募集している企業を紹介しました。たまたま本人がやりたい事と、企業が求めている人材とがうまくマッチングしたので、すぐに内定をもらいました。職場では彼女はみるみる頭角を表し、万事うまくいっていたようです。会社からもその力が重宝され、どんどん実績を積み重ねていきました。コールセンターでスキルアップも十分にされていたので、その後は語学の力をさらに発揮するために翻訳関係の仕事に転職されました。もうこの頃には私が何かしたというわけではなく、本人は自分の道を進んでいました。
最初のころは電話の応対でも硬く、どんよりとした印象がありましたが、後半はだんだん笑顔がこぼれるようになっていたのを覚えています。不利な状況でも、少しずつ段階を踏みながら自己実現を果たしていく姿を見届けることができた一例です。
保護司の方がうまく対象者と仕事(社会)を繋ぐことができたからではないでしょうか。私なんて自分の就職活動で手一杯なんてこともありました。😢他者の自己実現を通して、自分の自己実現に持っていくことができる。保護司の良いところが垣間見れたような気がします。ありがとうございました。
今回は、ベテランの保護司に、「様々な人に出会える」という保護司の魅力を伝えていただきました。将来保護司を目指す私にはとっても良い話を聞くことができたと感じています。次回も保護司をテーマに色々なお話を聞いてみたいと思います。このコーナーをぜひ応援してくださいね!